小説に出てくる用語を解説

用語の理解が深まると小説はもっと楽しくなります

武甕槌神(たけみかづちのかみ)。経津主神(ふつぬしのかみ)。そして建葉槌神(たけはづちのかみ)。

武甕槌神(たけみかづちのかみ)」は、日本神話に登場する武神で、剣の神様として知られています。『古事記』や『日本書紀』では、国譲り神話において、出雲の国を大和朝廷に譲らせる役割を果たしました。武甕槌神鹿島神宮茨城県)の主祭神であり、勝負運や武運の神としても信仰されています。また、剣の象徴であることから、武器や戦に関する加護をもたらす神とされています。

 

経津主神(ふつぬしのかみ)」は、武甕槌神と同じく剣の神で、国譲りにおいて武甕槌神とともに出雲に派遣された神です。『日本書紀』では、彼の剣が神力を持ち、振るうだけで敵を倒す力を示す描写があります。千葉県の香取神宮主祭神として祀られており、香取神宮は武道や武芸の守護神としても広く信仰されています。経津主神もまた、戦いに関する神として有名です。

 

「建葉槌神(たけはづちのかみ)」は、弓術や武芸の神とされており、弓の守護神としても崇められています。『古事記』には、大国主神の子孫であり、武神としての性質を強く持っています。彼は武力をもって平定する神であり、そのため、戦や戦いの技術に関係する神として信仰されています。建葉槌神は、特に弓道や武道の関係者に篤く信仰されています。

 


これら3柱の神々は、いずれも武力や戦に関わる強力な神々で、日本の歴史や伝統に深く根付いている神々です。